STORIES FROM KII

今日は、どの紀伊半島へ?

山の色、川の流れ、海辺の岩。
気になる写真から、旅するように読んでみよう。

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まずは、この3篇。

WHERE TO NEXT?

いま、どんな風景が気になる?

山を歩く、海を眺める、土地の仕事を知る。好きな景色からどうぞ。

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紀伊を、つまみ読み。

自然と人が出会って生まれた風景を、テーマごとに。

信仰景観 2篇

山と水が、人の祈りに出会う。

鳥居の向こうに那智の滝が落ちる飛瀧神社の風景

那智の滝の場所を決めた二種類の岩

那智の大滝は、二種類の岩の境目に生まれた。滝の下の飛瀧神社、山上の熊野那智大社、門前の黒飴まで、石をたどって旅をする。

那智勝浦・那智山
高野山への山道から眺める夕暮れ。幾重もの山の谷筋に白い霧がたまっている

高野山は、山の頂上ではなかった

霧が流れる山の向こうに、寺も店も宿もある町が現れる。高野山の聖地を支えたのは、山上に広がる平らな土地と、そこへ続く道だった。

高野山・高野町

農業景観 1篇

土地に合わせて育った、実りの風景。

有田川を挟んで望む、山腹の斜面に不揃いな緑の模様を描くみかんの段々畑

つぎはぎの山肌に見る有田の時間

有田川の向こうの山は、緑と白のつぎはぎ模様。百年の石垣、十年の木の成長、一年の収穫が、一枚の風景に重なっていた。

有田・有田川流域

観光景観 3篇

旅人を惹きつける景色の、その理由。

白良浜の砂浜と海に沈む夕日、手前に護岸の構造物が見える

白良浜の白い砂は、海を渡ってきた

歌に詠まれた白砂の名勝が、外国の砂で守られている。白良浜の白さを残すために、人は何を選び、何を手放したのだろう。

白浜・白良浜
川湯温泉の大塔川。河原に人々が集まり、川沿いには温泉旅館が建つ

川を掘ると、温泉になる

熊野の川原で、人が湯につかっていた。川の水と地中の熱が出会う場所では、自然に合わせて風呂をつくる。

田辺・熊野本宮・川湯温泉
串本の橋杭岩。夜明けの淡い光の中、いくつもの岩の塔が海を横切るように並んでいる

橋杭岩は、なぜ橋にならなかったのか

朝日を待つ海に、橋の杭のような岩が並ぶ。地下のマグマの跡に、人は弘法大師の物語を重ねた。

串本・橋杭岩

渓谷景観 1篇

深い谷と雨がつくる、水の道。

瀞峡の深い青緑色の淵と両岸の切り立った岩壁、上部を覆う山の森

静かな瀞峡を、木材が下っていた

崖の上にある瀞ホテルまで、なぜ洪水の被害が及んだのか。日本有数の雨の山がつくる深い谷には、木材を運んだ筏師と、旅人を迎える人々の時間が重なる。

瀞峡・北山川

海と道 1篇

山から海へ、石と人が旅をする。

七里御浜を埋める丸い玉砂利と、水平線に光が差す熊野灘。手前には撮影者が置いた小さな恐竜の模型

熊野川の石は、海を渡らず浜を旅した

熊野灘の浜には、砂の代わりに丸い石が広がる。山から来た石の旅と、熊野へ向かった人々の旅が、同じ海辺で重なる。

熊野・御浜・紀宝・七里御浜

自然と文化の景観 1篇

岩の色も、暮らしの美意識になる。

雑賀崎の海辺。層が斜めに走る緑灰色の岩肌が海へ向かって露出している

海岸の緑の岩が、庭園の美になった

雑賀崎の海辺に降りると、岩肌が緑がかっていた。庭園で愛でる青石の美しさは、もともと大地の中にあった。

和歌山・雑賀崎

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